囚人債券と金融システム
政府はもう何も所有しておらず、あなた自身が彼らの資産になっています。住宅ローンも、出生証明書も、債券に変わります。この星が債務者の牢獄だとしたら、私たちを対象に発行されてきた囚人債券とは何なのか。そして、その囚人債券に今、何が起きているのか。
マシン(人を支配するために作られた人工の仕組み)があなたにどうつながっているか、そして物事を逆さまにする反転の仕組みと、私たちがここに至った歴史については、これまでの2回で話してきました。
私たちが戦争中だということも話しました。私は、いつも戦争中だと言っています。
その戦争が実際に何なのかが、だんだんはっきり見えてきました。なぜ私たちは同じところをぐるぐる回り続けるのか。なぜ、前に進んだと思ったとたんに、時間を巻き戻されるのか。
このレポートは、またGIAと呼ぶことにしました。そのほうが、みんなが喜ぶからです。
資産、労働、インフラ、土地、住宅。どれも、自分のものだと思っていたり、代金を払って手に入れたと思っていたりするものです。でも、負債のシステムの中では、あなたはそれを所有していません。
では、負債のシステムの中で、資産とは何でしょう。たとえば、あなたは政府の資産です。なぜでしょう。あなたはディープステートの資産でもあります。なぜなのか。筋の通らない話に聞こえるはずです。
出生証明書の債券のことは、聞いたことがあるでしょう。このレポートでも何度か取り上げてきました。でも、それが本当は何を意味するのか、どうしてここに至ったのかを理解すると、金融システムがこれからどう変わるのかが見えてきます。
このところ、一歩ずつ分けて話すようにしています。2〜3時間もあって、2〜3回聞かなければならないレポートより、そのほうが分かりやすいと思ったからです。いつもと違う形で情報をかみ砕いてみたので、気に入ってもらえるとうれしいです。
1. 何も所有しない政府と資産としてのあなた
聞き手のタンクが、自分の見た動画の話を持ち出しました。私がこれから話そうとしていることにちょうど通じる動画で、その論点をよく言い当てている言葉がいくつかあったそうです。
「動画の中の人物は、政府はかつて物を所有していた、と言っています」とタンクは言いました。「代議制の政府なら、市民に代わって所有していました。私たちの国も代議制です。少なくとも、そういうことになっています」
「その人物によれば、所有していたものは、その国の資産でした。それが今では、もう国民のものではありません。人々のためにあるはずだった資産が、そうではなくなっているのです。
「土地や住宅、それに電気や水道のような公益事業、インフラもそうです。キムが挙げたものと同じです。政府がそれらを持っていたのは、人々を養い、お金を稼ぐためでした」
「もともとの考え方は、人々が労働力となって働き、さらに富を生み出して、それをインフラに還元するというものでした。ところが今の数字を見ると、国も政府も、もう何も所有していません。キム、あなたが話していることと合っていますか」
どの政府の話かにもよりますが、中国が全部持っている、とは言えます。私はタンクにそう答えました。
私たちは働きに行きます。自分で事業をしている人もいますし、少なくとも自分ではそう思っています。そして働いて、私たちがお金だと思っているものを稼ぎます。生きていくには、そうするしかなく、避けようがないのです。
今の世の中で生き延びるにも、まして豊かに暮らすにも、お金を稼がなければなりません。お金がなければ、飛行機にも乗れず、旅にも出られません。車にガソリンも入れられません。
この仕組みを動かしている彼らは、それを知っています。自分たちが提供するサービスや物にあなたが頼るしかない仕組みを作ったことを、知っているのです。だからあなたは労働を差し出します。それも、ほとんどただで差し出すのです。
受け取るのは借金、つまり手形です。労働の見返りとして最初に手にするのが、それです。今では、あなたの手元には手形がたくさんあります。
各国の政府を見ても、世界政府を見ても、ファウンデーションと呼ばれる集団を見ても、ブラックサンやサンヘドリンの話をしていても、それが統治であることに変わりはありません。どれも資産の管理です。彼らを、資産管理者と呼んでおきましょう。
そのうえで、認めてください。あなたは物を生み出す存在で、だからこそこの仕組みの中の資産なのです。資産とは、誰か別の人のために物を生み出し、その人の暮らしを豊かにするもののことです。
かつての政府は、従業員が株を持つ会社に近い形をしていました。数百年前は、従業員にあたる人たちがみな、土地の持ち分を持っていたのです。たとえば採掘権がそうです。
私たち市民は、採掘権を持つことができました。鉱物は自分で掘ります。すると支配する側が、刻印(ホールマーク)のような仕組みを作って、掘り出したものに価値を付けました。彼らは、言ってみれば食物連鎖の一段にいて、自分たちの取り分と手数料を差し引いていきます。
だから多くの人が、刻印の入っていないゴールドのドレ・バー(精錬前の地金)を持っていました。刻印がなくても価値はあったのです。金本位の時代には、溶かせばお金に換えられたからです。少なくとも、私たちはそう理解していました。
今は、物を生み出す力があるから、あなたは彼らの貸借対照表に載る資産になっています。昔は、同じ力で、あなたはみんなの貸借対照表に載る資産でした。
2. 稼ぎの1割も手元に残さない戦時生まれの債券
支配の仕組みに縛られない自然な世界は、負債のシステムではありません。何かをして、その分を得る。それが通貨で、債務の手形との違いはそこにあります。
それでもしばらくは、何かをした分を得るという、何らかのお金の仕組みが必要になるでしょう。今の段階の私たちは、自分のことすらあまり好きではなく、他人となればなおさらで、まだ何もかもを分かち合える状態にはないからです。
直さなければならないことも出てきますし、PTSD も出てくるでしょう。私たちはみんな PTSD を抱えています。前にも言いました。
理解し合うことも必要になりますが、それはスイッチを入れるように一瞬でできることではありません。それでも、時間とともにどんどんよくなっていきます。
すでに多くの人が、よくなり始めています。友人から質問されるようになった人もいます。その友人たちが目覚め始め、何かが違う、何かがおかしいと気づくようになったのです。
ただ、そうなると怒り出す人も少なくありません。長い年月をかけて頭の中に築いてきた真実を問われたときは、特にそうです。ニューエイジの世界にいる人や、何年も話し続けて本まで書いてきた人も、例外ではありません。
私は、ある人の考えに同意しません。あの、名前は何でしたか。アシャヤナ・ディーン(ニューエイジの書き手)、たしかそんな名前です。その人の考えが長いあいだ定説になってきたので、私が異を唱えると、ニューエイジの人たちは自分の現実を問い直すことになります。
この先も、人に現実を問い直させることがいくつも起きてきます。だからこそ、時間をかけなければなりません。最初に取り組むべきは、自分自身です。
ただ、その時間がない人も、時間を取りたがらない人も多くいます。それから、壊れたものを直していく仕事も山ほどあります。これも、回復の一部です。
かつての私たちは、市民みんなが参加する、従業員が株を持つ会社のようなものでした。働いた分、見返りも受け取っていました。見返りは、その人が自分の目的に沿って働いた結果、副産物として生まれることもありました。私たちは、みんなで分かち合っていたのです。
ところが物事がおかしくなり、戦時になると、資産を管理している側が債券というものを発明しました。債券は、言ってみれば、こう告げるものでした。「さて、お前はここの市民だ。我々のために生産するあいだは、存在し続けることを許してやろう」
税金を払い、彼らの企業から物を買ったあとで、あなたの手元に残るのは、実際に稼いだ額のおそらく10〜15パーセントにも届かない額です。それも、かなり控えめに見ての話です。あなたが使い切れないほど稼ぐことが決してないようにするのが、彼らの仕事だからです。
稼ぎは利息に消えることもあれば、彼らの商品やサービス、彼らが農業で作る食べ物に消えることもあります。彼らの、いわゆる「医療品」に使うこともあるでしょう。製薬会社の薬のように、彼らが作っているものです。
ここでタンクが、少し説明が必要だと割って入りました。
「つまり、収入に税金がかかるわけです」とタンクは言いました。「所得税があって、州税があって、外へ出て物を買えば売上税がかかります。さらに不動産取得税があり、固定資産税があります。こうしたあらゆる形で、彼らはあなたのお金を吸い上げていきます」
「そうして払い続けて、どこかに住む場所を確保し、なんとか生き延びられるだけです。豊かに暮らせるようには、決してなりません」
「家を持っていると思うなら、税金を払うのをやめてみてください。どれだけ持っていられるか分かります。本当は、何も所有していないのです。すべてが彼らのものになっているのですから」
ええ、時間をかけて、そうなってきました、と私は応じました。彼らは私たちを、何ひとつ手元に残らない立場に置いたのです。これは、このあと話す別の過程の一部でもあります。
3. 将来の労働に賭ける供給網と先物市場
インフラと言えば、道路や橋を思い浮かべるでしょう。けれど、ふだん見落としているものがあります。システムです。システムも、私たちのインフラなのです。
物やサービスを手に入れる方法も、そのひとつです。私たちは店へ出かけ、必要な物を買います。これもすべて、あなたのために用意されたインフラです。ずっと昔には、いわゆる「お金がなくて買えない」貧しい人でも、牛乳やチーズなど、いろいろな物を政府からもらえました。
インフラには、需要と供給で成り立つ供給網も含まれます。そしてこの仕組みを動かしている彼らは、自分たちが売る物への需要を、絶えず作り出しています。
たとえば、新しいiPhoneを毎年買わなければなりません。アップグレードは欠かせない、というわけです。アップグレードを望まなくても、2〜3年もすれば電話そのものが劣化し始め、結局は次の1台を買うことになります。
こうして彼らは、人並みでいなければと、私たちをいつも追い立てています。この服が必要だ。こういう車を持っていなければ、価値がない。この時計も、このシャツも欠かせない。子どもにこういう物を持たせなければ、学校でばかにされる。そう迫られ続けるのです。
この世界では、物は何でもいいのです。誰もがいつも、何かを欲しがっています。これを、欠乏の中で生きると言います。
するとタンクが言いました。「それは、計画的陳腐化と呼ばれているものだと思います。本当はもっと長くもつはずの物が、わざと壊れるように作られているのです」
「宇宙には、50年、60年、70年と飛び続けている衛星や宇宙船があるそうです。それなのに、車は10年ともたず、電話も4年ともちません。そこまでもたせるにも、お金をつぎ込み続けなければなりません」
維持費がかかり続けます、と私は応じました。それも毎日です。ガソリンスタンドで給油するたびに、お金が出ていきます。
「まったくです」とタンクは言いました。「そしてこれは、世界の富が民営化されて、ひと握りの人の手に渡ってきたという話につながります。キムは前に、最初のアトランティスの時代の話をしていました。
「この地の始まりの時代には、誰もがソースとつながり、すべてが分かち合われていました。どの行いも、最後には自分と他人を思いやるものでした」
「ところが今は、アメリカ一国の中だけを見ても、上位10パーセントの超富裕層が富の70パーセントを支配しています。実際にはもっと多いかもしれません。この数字を見れば、私たちがまったく自由ではないことが分かります」
そのとおりです、と私は答えました。その状態から抜け出すはっきりした道はない、と多くの人は思うでしょう。
車も家も、ほかのあらゆる物も手に入れられたとしても、そこへたどり着くまでには、何らかの形で稼がなければなりませんでした。99パーセントの場合は、そうです。
iPhoneを持ちたいなら、充電しなければなりません。そうなると電気も必要です。世界のたいていの国で、電気は政府が運営しているか、入り組んだ仕組みの協同組合が運営しています。
私も、その協同組合に入っていたことがあります。でも、あれは本当の協同組合ではありません。向こうはこう言います。「さて、こちらがあなたの持ち分です。
「あなたはこれまでに、電気代として3万ドルを払ってくださいました。誠にありがとうございます。あなたの取り分は、1ドル27セントです」
ありがとう、ありがとう、というわけです。何かの一員になったと思わせて、いい気分にさせるのです。
農家も、食べ物の世界も、この仕組みから逃れられません。誰もが大口の契約を欲しがります。その契約を銀行へ持っていって、ファクタリングできるからです。言い換えれば、将来の生産を担保にお金を借りるのです。1990年代にできた商品先物市場も、同じ仕組みの上にあります。
こうして銀行も市場も、あなたの将来の労働に賭けているのです。いえ、本当は私たちの労働です。私たちこそが働き手で、厳密に言えば、ただで働いています。だから私たちから見れば、それは奴隷制ということです。
「ええ、奴隷制です。間違いなく奴隷制です」とタンクは言いました。
4. 借金でしかない給料と家族が払い続ける病気の費用
タンクが続けました。「前回は、政府への信仰の話をしました。でも今では、その政府自体が巨額の借金を抱えています。何もかもが民営化されてしまったからです。あの動画の中の人物も、アメリカの借金は100日ごとに1兆ドル増えていると言っていました」
「政府も国民もお金を稼いでいないのなら、仕組み全体が今にも崩れそうになっているはずではありませんか」
そう思うでしょう、と私は答えました。でも、稼いでいる人たちは別にいます。長いあいだ、ただで手に入るお金が、この仕組みの中へ自由に流れ込んでいたのです。今は、もう流れていません。
あなたの手元に届くのは、その長い流れの最後の場面だけです。動画を早送りして、最後だけ見るようなものです。
ほら給料が入った、と思ったとたん、少しはこっちへ、少しはあっちへと流れ出ていき、最後には全部が逆流して、気づけばゼロに戻っています。そしてまた、次の給料で一からやり直すのです。
画面に数字が並んでいても、それで実際に何かを稼いだことにはなりません。その数字は債務証書、つまり手形です。あなたがそれを受け取るのは、ほかの誰かもそれを受け取り、代わりに食べ物をくれるからです。
あなたが稼いだのは、形のあるものではありません。稼いだのは借金です。あなたはこの仕組みに、前よりも多くの借りを負うことになったのです。
クレジットカードも住宅ローンも持たず、何でも現金で払う人もいるでしょう。それでもその人は、債務証書で払っています。懸命に働いて債務証書を手に入れるほど、この仕組みへの借りは増えていきます。
借りないようにしてもだめ、借りてもだめ、というわけです。ポケットの現金が増えても、借金を抱えていることに変わりはなく、その現金の分も、やはり借りていることになります。
反対に、クレジットカードを作り、携帯電話を充電して料金を払い、車を買ってローンを払い続ける人もいます。どれも、この社会で暮らすうえで避けて通れないことです。
私たちは生きていたいのです。車に乗りたい。家が欲しい。いい家族を持ちたい。家族を養えるようになりたい。だから、こうしたことを全部やるのです。表立ってそうとは言われないだけで、この仕組みを作った側のやり方は卑劣です。
「その点で言えば、キムが前に話していた、ある人物を思い出します」とタンクが言いました。「その人物は人々を裁いていて、仲間とともに、能力主義のようなものを作りたがっていたそうです」
「仕組みにちゃんと貢献していれば善い人、していなければ悪い人です。その『善い』も、その人たちが決めた、ごく狭い意味での善さでした」
私はこう応じました。その人たちの考える善とは、懸命に働き、稼いだお金で新しい借金を作り、死ぬまでその借金を返し続けることです。彼らの仕組みは、基本的にそういうものです。
あなたは、豊かに暮らしているという幻想の中にいます。でも実際には、働いて、自分の生命力を絶えず、過剰なほど差し出さなければなりません。返し続けるための債務証書を、さらに手に入れるためです。
そうしなければ、ディープステートはあなたを、彼らの言葉で言えば「穀潰し」とみなします。
それでも彼らには、病気が必要です。それも大量の病気です。労働力を求めているはずなのに、なぜ私たちを病気にしたがるのだろう、病気になったら働けないのに、とあなたは思うかもしれません。
いいえ、いいえ、まったく違います。あなたは医療制度にお金を払い続けます。今の医療はもう何も治さないので、あなたは治るのではなく、寛解するのです。そういう状態を呼ぶ言葉まで、ちゃんと用意されています。
病気を患い、それが消えて戻ってこなくても、あなたは決して自由にはなりません。1939年には、がんを治すことを違法にする法律まで、実際に通されています。私がすぐに思い出せるのはこれだけですが、ほかにもあります。
あなた自身が払っていなければ、配偶者が払います。あなたに元気でいてほしいからです。そうして人は、配偶者や子ども、ほかにも病気を抱えた誰かを支えるために、山ほどの薬を買い続けます。
病気の人が何も生産しなくても、周りの全員が、その人のために働いて稼ぎます。愛しているからです。
どこから見ても、この話はすべて、人間がどう振る舞うかにかかわっています。そしてその振る舞いは、記憶から来ています。
前の人生で、あなたを突き動かしていたものは何だったでしょうか。今の人生で動かしているものは何で、10回前の人生ではどうだったのでしょう。ディープステートは、その記憶を手がかりにして、あなたを動かし続ける方法を知っているのです。
5. 債券になる住宅ローンと権利証を持つ債券保有者
株式市場でも債券市場でも同じですが、資産が資産でいられるのは、債券のクーポンが払われているあいだ、つまり債券の裏にある借金の支払いが続いているあいだだけです。「待ってください。もう一度言ってください」とタンクが聞き返しました。
そこで私は、分かりやすく言い直しました。デリバティブや、デリバティブのバブルという言葉は、誰でも聞いたことがあるでしょう。それが何なのかは、知らないかもしれません。債券でも株でも、市場の世界で起きていることの例として、住宅ローンの話をします。
MERS(住宅ローンの電子登録システム)と呼ばれる仕組みがあって、住宅ローンは何もかもがこの MERS に入ります。ただし、その先にもう一段の動きがあります。
銀行が先月、100件の住宅ローンを貸し出したとしましょう。実際には、ずっと多く貸し出しています。銀行はその1件ごとにリスク評価を付けます。誰が債務不履行になりそうで、誰がきちんと払いそうかを見極めるのです。
払う側は、当然ながら格付けが高くなります。40年間、一度も遅れずに住宅ローンを払い続けてきた人たちで、信用もとてもよいからです。
反対側には、過去に差し押さえや破産を経験した人、家を手放した人がいます。少し危なっかしい側です。それでも住宅ローンには、いつだって二度目のチャンスがあります。
銀行はこうした1件1件を全部まとめて足し合わせ、平均を出します。狙いは、その束全体の価値を少しでも高く押し上げることです。あなたの信用が悪いほど金利は高くなり、信用がよいほど金利は低くなります。
最終的には MERS の中で、銀行はこの100件をひとまとめにして見ます。そのとき考える要素は二つで、全員が払う利息からいくら稼げるのかと、そのお金にどれだけのリスクがあるのかです。この二つで、全体の価値が決まります。
そのうえで、100件全部の上に、債券を1本載せるのです。債券のクーポンは、全部の住宅ローンの金利を平均し、そこへリスクを加味して決まります。これは A 格の債券、これは B 格の債券、というふうに格付けされるわけです。
ダブル A プラスの格付けをもらえるのは、決して破綻しない大企業だけです。世界銀行が代わりに払ってくれるか、ただで手に入るお金がいつも流れ込んでくるからです。ジョンソン・エンド・ジョンソンあたりが、そういう会社にあたります。
銀行がお金を稼ぐのは、こうして作った債券を売る段階です。銀行はその債券を FRB(アメリカの連邦準備制度)に売り、FRB はそれを公開市場に出します。あるいは銀行が、ブラックロックのような会社を通して売りさばきます。
そうして今では、債券を買った側が、これらの住宅ローンをすべて持っています。
FRB も民間、ブラックロックも民間です。債券の売り先はどれもそういう会社で、銀行から利息を、少なくともその一部を受け取っているのは、今やその会社のほうです。
ですから、あなたが利息を払っている相手は、銀行だけではありません。その債券を持っている民間企業にも払っているのです。
では、あなたの家の権利証を持っているのは誰でしょう。債券保有者です。この過程を、民営化と呼びます。
ずっと昔、米ドルができる前の大陸ドル(コンチネンタル・ドル)の時代には、こうした何段階もの過程を踏まない、まったく別の仕組みがありました。その国の主要な銀行が、エリートの所有ではあったものの、そのまま財務省とみなされていたのです。
JP モルガン・チェースやウェルズ・ファーゴなど、当時あった銀行はすべて、誰もが頼る貸し手でした。お金はすべてそこから出ていて、お金を刷っていたのも、その銀行です。
ポケットに入っているお金は、いわゆる金本位制で裏づけられていました。世界のゴールドが尽きたと、エリートたちが言い出すまでの話です。でも、そんなことは起きていません。起こりえないのです。
6. 出生証明書に結びつく借金と登録し尽くされた地球の資産
「それで、タンク、何か聞きたいことがあったのでは」と私が振ると、タンクが話しはじめました。
「MERS のことは、よく知っています。住宅ローンに署名したことがあれば分かるでしょうが、とんでもない量の書類で、4,000ページもあります。読み通せるわけがありません」
「その MERS の契約の中で、あなたは魂まで差し出すような約束をしているのです。巧妙な言い回しがいろいろ仕込まれていて、まず見つけられません」とタンクは続けました。
「あなたのクローンを作るとか、DNA を集めるとかいったことまで、書かれているらしいのです。文字どおり、自分自身を銀行か、どこかの民間組織に差し出しているわけです」
タンクの話には続きがありました。「今も行われているかは分かりませんが、以前は、銀行があなたの社会保障番号か、出生証明書の債券を持ち出していました。
「出生証明書の債券には、一定のお金の額と、それに紐づけられた法人が付いています。銀行は住宅ローンをその仕組みに入れて、貸したばかりのローンの全額を、そこから払い戻してもらうのです」
「たとえば、10万ドルの住宅ローンを組んだとします。銀行は、あなたの出生証明書番号に紐づいた口座から、10万ドルを受け取ります。これで、その借金はゼロです」
「なのに銀行は、それから30年、もう払い終わっている借金をあなたに請求し続けるのです。生命力を当てにして、労働に対する権利まで持っているわけです」
「この仕組みが、ここまでひどいとは知りませんでした」とタンクは言いました。
「タンク、それは、人を細切れにする銀行業(フラクショネイテッド・バンキング)と呼ばれるものです」と私は答えました。民営化が起きた今、あなたという人には、お金に換えられる値打ちがあります。あなたが働けるからです。
では、タンクという人を細かく分けたとき、その一片を何人が持っているのでしょう。ここで出生証明書が関わってきます。住宅ローンを融資した銀行を、仮に銀行1と呼びましょう。
銀行1はタンクから返済を受ける立場にあるので、あなたの個人の債券の一片を持っています。タンク、あなたは借金を負っている人だからです。それも、たくさん。
車のローンもあるかもしれません。そうなれば、その銀行もあなたの出生証明書の一片を持ちます。いわゆるあなた本人に対する、個人ローンです。あなた自身、それに魂まで。さらに、この人やあの人、この機関やあの機関にも、借りがあるかもしれません。
ちなみに、この国でもほかのどの国でも、雇用契約に署名すれば、あなたは雇い主に借りを負います。決められた時間に出勤して、言われたことをするという借りで、それもローンです。
税金を払うことにも、ほかのいろいろなことにも、あなたは同意しています。本当に、このシステムは卑劣です。
こうした債券は一つ残らず、最後にはどこへ行くのでしょう。出生証明書も含めて、債券が金融の世界で通用するには、ANNA(ベルギーに本部を置く各国コード付番機関協会)に行き着かなければなりません。
ANNA は、何にでも番号を振るだけの所だと、みんな思っています。
「本当ですか」とタンクが聞きました。
「ええ、確かに何にでも番号を振っています」と私は答えました。「ただ、こうした債券はエリートの手に渡ると ANNA のシステムへ送られ、そこから別の債券が作られるのです」
10月26日の回で話したとおり、生命の保全は、原初の存在であるプライモーディアルの仕事でした。仕事の種類はいろいろあったかもしれませんが、どれも生命を保全するためのものです。もっとも、それはプライモーディアルが定義する意味での生命です。
ところが2007年の初めに、その仕事は終わりました。もう何も保全していないのは明らかでした。生命を保全しているというのは、嘘です。そして2008年までに、世界中の市場が崩壊しました。
その崩壊の裏には、資産の登録があります。地球上のあらゆる資産は、信託に登録されていました。その信託を、フィジーの人たちは大きな白い玉座と呼んでいます。私たちも、地球も、地中の資産も地上の資産も、何もかもがそこに登録されたのです。
ですから2008年の大暴落の原因は、実は住宅バブルではありませんでした。地球上の資産のうち、登録できるものは、もう一つも残っていなかったのです。以前は、資産を差し入れれば、その分のお金を引き出せる仕組みでした。もう、入れるものが残っていなかったのです。
「システムに入れるものが、何も残っていない地点まで来たわけです」とタンクがまとめました。
「ただし、まだ払い終わっていない債券があることも、忘れないでください」と私は付け加えました。「あなたという人には、まだほかにも債券が付いているのです」
7. 児童保護局から刑務所まで債券に変える民営化
大民営化ゲームは、1975年に始まりました。時期は国によって違いますが、アメリカでは75年で、世界でもほとんどの国が75年ごろまでに始めています。政府のサービスだったものは、こうしてすべて民営化されました。
今では、ブラックロックやバンガード、ステート・ストリートのような民間の人や集団、団体が物を所有し、かつて政府が提供していたサービスを担っています。アメリカの児童保護局(CPS)も、そうしたサービスの一つです。
政府から請け負うこうした仕事は、非常に儲かる契約です。どの業界の人に聞いても、政府の契約を取るためなら何でもすると答えるでしょう。政府は払いすぎているように見えるのです。
たとえば児童保護局は、民間の組織です。政府の組織ではありません。実際、アメリカの CPS の職員が、自分たちは憲法に縛られないと話している録音を、私は持っています。
ビル・クリントン政権の時代を見てください。大きな力を持っていたヒラリー・クリントンが、児童保護局の補助金規定を書きました。
組織全体が、子どもを連れ去るほど得をする仕組みにしたのです。しかも補助金を受け取り続けるには、毎年、前の年より多くの子どもを連れ去らなければなりません。
CPS は守ってくれていると、あなたは思っているでしょう。でも、親から子どもを多く引き離すことこそが、文字どおり彼らの仕事なのです。それで報酬が出ます。
「需要と供給です」とタンクが言いました。「ナンシー・シェーファー(元ジョージア州上院議員)たちが言っていたとおり、児童保護局は長いあいだ子どもを連れ去ってきました。文字どおり、合法化された人身売買です」
「あなたの納めた税金も、その仕組みを作るのにひと役買っているのです」と私は言いました。
政府は、莫大なお金を使うことも強いられています。州でも市でも、前の年に要求した予算は、7月までに使い切らなければなりません。
何もかもが債券だということを、思い出してください。アメリカの財務省短期証券(ビル)も、中期証券(ノート)も、長期証券(ボンド)も、すべて債券です。
ですから6月の末から7月にかけて、政府の予算に、契約業者が我先にと群がります。たとえば、政府に鉛筆を1本5セントで売る契約があったとします。7月になると、役所は予算を使い切らなければならないので、同じ鉛筆が1ドルで売れるのです。
5セントの鉛筆が、1ドルに、2ドルに、5ドルになります。便座1個に5,000ドル、という話もそうです。品物が何であっても同じで、とんでもない政府支出の数字は、ここから出てきます。
こうした支出はどれも、政府が市民の生命を保全するために提供しているサービスとして、債券で裏づけられています。予算を使い切らなければ、そのサービスを裏づける債券が危うくなり、途中で引き揚げられかねないのです。
「数年前、承認させようとしていた予算を、みんなで細かく読み解いたのを覚えていますか」とタンクが聞きました。「5,000ページの予算です」
「ええ、5,000ページです。史上最大のごみの山でした」と私は答えました。「誤解しないでください、5,000ページを全部私が読んだわけではありません。27人のチームで、あの予算を徹底的に読み解いたのです」
「1995年ごろの、もう存在しないものまで入っていました。警察国家を作るためのものもあれば、ぞっとするようなもの、まったくの嘘もありました。
「20年前からある同じ項目が、署名ひとつで更新され、さらにお金が取られていくのです。『メリーさんの羊』とでも書いておけばよかったくらいです」
「学校の作文と同じです」とタンクが言いました。「『猫は黒かった。大きくて太った黒い猫だった。とても、とても大きかった』と書いて、決められた字数を埋めたものです」
「そうです。5,000ページありさえすれば、チェック欄に印を付けてお金をくれ、というわけです」と私は言いました。「表計算の表すら入っていませんでした。数字もなく、何もありません。あんなものは見たことがありません」
「あれは使い回しの本でした。30年にわたって、男たちが議員のもとへやって来ては、『ここに署名を、ここにも署名を。問題ありません』と言い続けてきたのです。『戦争と平和』の下書き100本のようなもので、何も言っていないのです」
もう一種類、話しておきたい債券があります。たとえば車を止められて、交通違反の切符を切られたとします。信じられないかもしれませんが、警察が切る切符の束も債券です。だから警官は、月末になるとノルマを課されます。市民に、できるだけ多くの債券を発行せよというのです。
そうなるのは、交通違反の切符の債券を、全部持っている別の持ち主がいるからです。たとえば、南アフリカという国がそうです。罰金でも切符でも、どんな形でも債券になります。
私の友人、ここでは友人とだけ言っておきますが、その両親が今、嫌がらせを受けています。オーストラリアに農場と、それなりの広さの土地を持っているのです。
オーストラリア政府は、両親に罰金を科すか土地を取り上げるかしようとしていて、両親はそれと闘っているところです。税金は払ってあり、借りているものは何もありません。
そのオーストラリア政府は今、ひどくお金に困っています。首が回らないどころではないと思います。ですから、政府が市民に罰金を受け入れさせようとしても、私は驚きません。罰金に対して、債券を発行できるからです。
政府は、罰金の債券を自国の財務省へ持ち込めると考えています。そこから債券は FRB へ回されます。あるいは、ブラックロックがその債券を買い取ります。買い手が付く理由は簡単です。罰金を払わずに、政府に自分の土地を取られるままにする人がいるでしょうか。誰もいません。
そもそも、あなたの土地ではありません。一度もそうだったことはないのです。たぶん、ブラックロックか、ほかの誰かのものです。
「それでも人は、その罰金をめぐって闘うでしょう」とタンクが言いました。
「その土地はあなたの家で、取り立てる側もそれを知っています」と私は答えました。「お金のないエリートは、こういうことをします。気をつけてください。抜かりなく備えてください」
気をつけてと言えば、ここ数年で、世界中の刑務所が民営化されてきました。
「豆知識をひとつ」とタンクが言いました。「たとえばフロリダ州では、州内の刑務所はすべて、同じ州の現職の判事6人が所有しています。利益相反でしょうか」
「いえいえ、まったく」と私は答えました。「判事は形の上では政府のために働いていますし、その政府が、もともとほとんど民間ですから。
「自分たちの得になるように、権力を売り買いしているだけです。どうせ何かの信託か、奥さん名義の、いかにもな財団あたりが持っているのでしょう」
「それで判事の判断が左右されないものでしょうか」とタンクは言いました。
「起訴でも、債券が作られます」と私は続けました。「刑務所に入り、四つの罪で起訴されたとします。その債券は、罪にもよりますが、優に400万〜800万ドルを超えるとしておきましょう」
考えてみてください。誰かが刑務所に入れられると、その人に付いている債券から、刑務所の費用が取られていくのです。
刑務所はとても儲かります。囚人をどう扱おうと、誰も気にしないからです。刑務所はサービスで、お金が保証されています。政府がそのサービスに払ってくれるので、それを担保にファクタリングをすることも、債券を発行することも、何でもできるのです。
「私たちを信じてください」と言わんばかりに、政府はこうしたやり方を取り締まったことにしています。いえ、取り締まったふりをしただけです。
私がそう言えるのは、自分で動いたことがあるからです。30年、40年の刑期を務めている人を、何人か出そうとしました。初犯で前科もなく、そんなに長く入っている理由はありませんでした。それなのに、40年の刑期のうち、もう18年目に入っていたのです。ぞっとする仕組みです。
8. 債務者の牢獄としての地球と捕虜としての人類
「刑務所の囚人に付く債券のほかにも、囚人債券があるかもしれません」と私が言うと、タンクは「聞かせてください」と促しました。
このレポートの冒頭でも話したとおり、私たちは戦争の中にいます。マシンに捕らえられたことも分かっていますし、そのマシンを支える一部が、マシンに連なる血統の者たちであることも分かっています。その堕ちた者たちの正体はプライモーディアルだと、私たちは突き止めました。
私たちは、マトリックス(人を閉じ込めておく人工の現実)と呼ぶ監房の中にいます。
囚人、つまり私たち全員の、いわゆる「生命を保全する」ために、堕ちたプライモーディアルの側は、私たちに対して債券を発行しなければなりません。囚人である私たちに対して発行されるこの債券が、囚人債券です。
ただし、注意しておきたいことがあります。ここは、ただの牢獄ではありません。国際司法裁判所も、この牢獄の管理に加わっているのです。ちなみに、エリートには自分たち専用の、私的な国際司法裁判所まであります。
プライモーディアルに仕えている人たちは、自分から正体を明かします。ネフィリムという言葉は何度言っても言い間違えるのですが、その人たちの名刺には、ネフィリムに仕える、とそのまま書いてあるのです。
「ネフィリムを知らない人のために言っておくと」とタンクが補いました。「ネフィリムは、堕天使と人間とのあいだに生まれた子、あるいは巨人のことです」
「その名刺を探してみます」と私が言うと、タンクは「たいした名刺です」と返しました。
名刺の持ち主はリックという名前で、姓はすぐには出てきません。私の知る限り、今もぴんぴんしています。LinkedIn などを見れば、国際司法裁判所のエリート部門で働いている人たちも見つかります。
「つまり、カバール(陰で世界を動かす秘密の集団)の最高裁です」とタンクが言いました。
「ええ。そこで働く人たちは、要するに看守です」と私は答えました。「肩書きだけ立派な看守です」
それから、知っておいてください。ここは債務者の牢獄でもあります。ここに生まれたというだけで、あなたはこの牢獄の中に存在していることになります。
債務者の牢獄の決まりは、私たちが知る限りでは数百年前からありますが、実際には、私たちの知らない数十億年前からあります。その決まりのもとでは、債務者は何も所有できず、収監のときにすべてを取り上げられます。
私たちにとって、その収監のときとは、生まれたときです。ここから分かるのは、この牢獄を管理する側が、あなたからすべてを取れるということです。
「監獄惑星という言葉は、あなたも何度も聞いてきたでしょうし、私も何度も聞いてきました」とタンクが言いました。「でも、説明されたのは今日が初めてです。
「ここは現実に監獄惑星で、私たちはアトランティスの戦争(アトランティスの時代に始まり、今も終わっていない戦争)の捕虜なのです。かなりの爆弾発言ですから、みんなのために確認しておきたいのです」
「そう考えると、牢獄を管理する側は、この仕組みを丸ごと作り上げて、私たちを閉じ込めたわけです」とタンクは続けました。「投獄と聞けば、ふつうは罪を犯したか、債務者の牢獄に入ったかを思い浮かべます」
「前にキムが話していたように、中国の債務者の牢獄はかなり厳しいものです。すべてを取り上げたうえで、人を別の国へ送り出し、物を建てさせるのですから」
「ええ。中国で投獄されると、牢獄にいるためのお金を払わなければなりません」と私は言いました。「罪を犯して入れば、家族か誰かが、その人の食事代と寝床の代金を払うことになります。払えなければ、労働キャンプ行きです」
中国は、国連や世界銀行などから、ただで手に入るお金を大量に受け取っています。そして囚人を、経験があろうとなかろうと海外へ送り出し、空港や発電所を建てさせるのです。経験のない人たちが大勢、世界中で中国のためにただで働いています。
「トランプのもとで働いた業者の愚痴を、また聞いている気分です」とタンクが言いました。「やり方がまったく同じで、ただ働きなのです」
発電所がほぼ完成して、どこかの国の人たちがやっと電気が来ると思ったころに、建てている側はその発電所を爆破し、一からやり直します。そうして国連から、またお金を受け取るのです。
建てている側は、こう言うわけです。「知ったことではない。ありもしない反乱組織が、うちの発電所を爆破した。ああ、なんて悲しいことだ。戦争が起きて、発電所が吹き飛んだ。学校もまた建て直さなければ」
では、建て直しの契約を取るのは誰でしょう。国連の契約には、政府の契約と同じくらいの価値があります。そして世界政府の契約は、決して表に出ません。
「結局、こういうことをしている人たちは、インフラにも、何かを建てることにも、本当は関心がないのです」とタンクは言いました。「そこが大きな秘密で、たいていの人には十分に分かっていないと思います。巨大なマネーロンダリングの仕組み、と言うほうが近いのです」
こういうことをしている人たちは、お金の流通速度(お金が人から人へ回る速さ)を使って、お金を絶えず、際限なく生み出します。こちらへ動かし、あちらへ動かし、この人に払う、という具合です。
裁判所も同じやり方で動いています。どの弁護士に聞いても、大きな弁論が始まるずっと前に話は決まっている、と教えてくれるでしょう。テレビでは、法廷で手の込んだ弁論が繰り広げられ、陪審員が泣き出して心を動かされる場面を見ます。
でも、現実はそうはいきません。関係者は密室に集まって、誰が何を取り、誰が何を払うかを決め、それから法廷で、決まったとおりの筋書きを演じてみせるのです。
そしてタンク、私たちのほうはどうでしょう。私たちは毎日、いつだって、もっと欲しいと言い続けています。「もっと借金をください。借金が必要なのです。もう少しください。あの手形が必要です。デジタルでも何でも、手に入るかぎり集めたいのです」
借金にまとわりつくエネルギーは呪われていて、いくらお金を持っていても、決して足りることはないという恐れが、絶えずついて回ります。
そして、あなたは決して抜け出せません。借金を払い終えるまで、債務者の牢獄からは出られないからです。払い終えることなど、できはしないのです。
9. 生まれながらの借金と払うために戻る転生
「それに加えて、赤ちゃんのことを考えてみてください」とタンクが言いました。「多くの宗教が『人は悪として生まれる。罪人として生まれる。生まれたときから悪い霊を宿している』と教えています。
「言い方は宗教ごとに違います。でも、目立たない形であっても、その考え方はどの宗教にも潜んでいます」
「言ってみれば、私たちは母親のおなかから、借金を負って出てくるのです。赤ちゃんを見て、ただの素晴らしい赤ちゃん以外の何かだと思った人がいるでしょうか。それで十分ではないでしょうか」
「ところが、仕組みはそうなっていません。赤ちゃんの人生は、生まれたその日から、もう筋書きが決められています」とタンクは続けました。
「私たちは誰もが、この監獄惑星で同じ道を通ってきました。終わることのないアトランティスの戦争に、私たちもある意味で責任を負っているからです」
「アトランティスの戦争のとき、私たちには選択肢が与えられていました。それでも、本当の出口はなかったのです。とはいえ、生まれたばかりの赤ちゃんがどうやってそんな決断をするのかは、私には分かりません」
「赤ちゃんが決めたかどうかは、関係ありません」と私は答えました。「あなたはここに生まれたのですから、借金を負うのです。実は、あなたは前にもここにいました。前回、借金を払い切れなかったから、戻ってこなければならなかったのです」
「借金を全部払うことは不可能です。払えないようにしてあるのです。だから、また戻ってきて、払い続けるしかありません。それを、転生と呼びます」
「なんてことだ」とタンクは声を上げました。
「キムが話してきた反転を、もう一つの例で示させてください」とタンクが言いました。「聖書全体で、救いと一貫して結びつけられている言葉は二つしかありません。
「恩寵と憐れみです。恩寵とは、値しない者に与えられる賜物のことで、何をしても自分で稼ぐことはできません。原理としては、美しく聞こえます」
「でも、マシンの側がこの言葉の意味を反転させていると気づけば、恩寵は要するに『救いは自分では稼げない』と告げているのだと分かります。二つ目の憐れみも同じ型です。あなたは生まれたことで罰を受けて当然だったのに、それを免れた、という意味になるのです」
「こうして書き換えられた教えは、あなたに絶えずマシンを神として崇めさせようとします。
「マシンはこうして、恩寵と憐れみというソースの本当の性質を、反転させてきたのです。これが私たちの人生をどれほど操っているかを考えると、私には本当に衝撃的です」
「そしてマシンの側は、善い種と悪い種の両方を作りました」と私は言いました。「善の側に見える血筋と、悪の側に見える血筋です。
「白の帝国と黒の帝国がそれです。この話は、前にもしたことがあります。では、あなたはどちらでしょう。どちらでもありえます。でも、どちらなのでしょう」
「私たちの基準で見れば、どちらであっても悪いのです。どちらであれ、あなたはまだ餌を与えられている身で、本物ではありません」
「そのとおりです」とタンクが言いました。
「スーパーに並ぶ食べ物の一部が本物でないのと同じです」と私は言いました。
10. 原初の存在を全員不合格にしたソースの査定
ここまでの話をすべてしてきたのは、それが今まさに金融システムの裏で起きていることだからです。囚人債券は、私たちが話していることすべての根っこにあります。すべての、です。
この仕組みを動かす側は、新しい囚人債券を発行できなければ、仕組みを回せません。とにかく大量のお金を必要としているのです。
ところが発行する権利がなければ、アメリカ財務省も、FRB も、ブラックロックも、誰も債券を発行できません。あなたがもう、債務者ではなくなったからです。なぜそうなったのかは、このあと話します。
それが、この金融システムの根っこです。仕組みを動かす側にとって、もう後戻りの道はありません。時間を巻き戻すこともできません。私たちは一周して、いえ、8の字を描く無限ループのような道筋で、アトランティスの戦争のまさに始まりへ戻ってきたからです。
そこは、プライモーディアルが作られた、創造の瞬間です。私たちは今、まさにその瞬間にいます。仕組みを動かす側は、この流れを逆向きにしようとしてきました。これまで何度もそれに成功し、私たちを引き戻しては、また引き戻し、そのたびに振り出しへ連れ戻してきたのです。
「でも今は、私たちが債務者ではない瞬間に向かっている、いえ、もうその瞬間にいるのではありませんか」とタンクが言いました。「間違っていたら言ってください。
「だとすれば、私たちの選択には、今のほうがずっと大きな力と重みがあるのではないでしょうか。このシステムから身を引くことを選べるのですから」
「タンク、急かさないでください」と私は言いました。
各国の政府では、今まさに緊急会議が開かれています。問題が起きているからです。FRB は、アメリカ財務省がこの問題を解決してくれると思っています。そのアメリカ財務省は、ANNA のシステムに入り込み、囚人債券に手をつけようとしています。
では、その囚人債券をもとに新しい債券を発行できなかったら、どうなるのでしょう。財務省の側はこれまで、囚人債券なども暗号資産の市場へ回して、ステーブルコインを安定させようとしてきました。
債券がなくなり、負債のシステムが変わったら、何が起きるでしょう。負債のシステムを変える方法は、まさにこの囚人債券にあるのです。
もう一つ、知っておいてほしいことがあります。たとえば、タンクのクローンが作られて、そのクローンがトランプの役を務めることになったとします。
実際にそうなったと言っているのではありません。問題は魂です。複製されるのは人工の魂、マシンの魂で、本物の魂ではありません。ディープステートの側の者は、魂を持たずに生まれてくるのです。
タンクがこの星を去ると、代わりに別の人がやって来ます。人ではない人、ディープステートの人です。
ディープステートの側は戦いに負けつつあるので、自分たちの側を何人か送り込むには、私たちのうち何人かに去ってもらう必要があります。そのために、戦争や爆撃のような何かが起きて、人が入れ替わるのです。
それは、出生証明書などに隠された、本人が知らないうちに同意させられている文言のようなものです。債券、債券、債券です。タンクが話していた住宅ローンも同じで、そうした文言が、借金を払い終えるまでここで務め続ける義務をあなたに負わせるのです。
「それが、これまでなら起きていたことなのですか」とタンクが聞きました。
「ええ、これまでは一貫してそうでした」と私は答えました。「借金を払い終えるまで、ずっとです」
レポートが出ないとみんなが怒るのは知っていますが、出ないのにはいつも理由があります。少しだけでいいので、大目に見てください。
先週末は、番組『Beyond the Matrix』の何本かを仕上げるつもりでした。
録音にはいつものコンピューターが必要なのに、そのそばにいなかったのでノートパソコンで録ったところ、ファイルが壊れて、どうにもなりませんでした。案の定です。でも、何事にもそれぞれの時があります。
先週末には、もう一つ起きたことがあります。ニューヨーク州の地下で、ディープステートの人たちが大勢集まる会合が開かれることは知っていました。
場所はニューヨーク市の大都市圏全体の地下で、ブルックリンのような区(ボロー)や、州のあちこちにも及びます。その会合が、予定より早く始まったのです。
私は会合の動きを見ていました。本来なら木曜日まで誰も着かないはずだったのに、急に早まって、火曜日にはみんなが到着しはじめました。そこで会合をいくつか聞いてみると、集まった人たちは計画を立てていて、どこかの年次総会のようにも聞こえました。
でも、この人たちはここで何をしているのでしょう。なぜあそこに座って、お金を探しているのか。私にはまったく意味が分かりません。集まった人たちは、木曜日に何かが起きると踏んでいて、週末にも何かが起きると、はっきり見込んでいました。
よほど確信していたのでしょう。先週、私の仲間(ここでは仲間としておきます)に、国連で働く人たちから電話がありました。電話の主は、たぶんイエズス会士でもあります。これは推測です。用件は、今がゴーガンさん(私のことです)と会う好機だ、というものでした。
私としては、何ができるか分からないものの、話だけは聞くつもりでした。もっとも、相手が持ちかけてくる話そのものに、もうあまり興味はありません。すると電話の相手は、今週末に何かがあるので週末は電話せず、来週まで待ってほしいと言ってきました。
そして月曜日になると、もう電話してかまわないという連絡が来ました。またいつものことです。
何一つ、ディープステートの人たちの思ったとおりにはいきませんでした。彼らがそれに気づいたのは今週の月曜か火曜日で、それから大混乱になりました。今週が特に荒れたのは、行き詰まった彼らが、あなたの助けを欲しがっているからです。
おかしな話だと思いませんか。あなたはディープステートの人たちを、とても恐れています。私たちにひどいことをしている、と思っています。彼らがひどいことをしているのは、私も知っています。知っています。本当にしています。
でも、いいですか。彼らはあなたの助けを欲しがっています。彼らは負けたのです。
週末のこの会合は、査定の時でした。ソースがいつでもプライモーディアルを査定できるというコヴナント(盟約)のことは、10月26日の回で話しました。この週末、すべてのプライモーディアルが、ソースのもとへ戻らなければならなかったのです。
そして、興味深いことが起きました。ソースがいくつかの決定を下し、プライモーディアルは全員、職を失ったのです。
ソースは創造が続くように別の手配をしていて、彼らはもう必要とされていません。私たちは、プライモーディアルがそもそも作られた、始まりの地点に戻っているのです。
ですから、ニューヨークの地下などに集まっていた、この間抜けたちは、新しい職をもらえるのを待っていたわけです。自分たちがプライモーディアルに、ネフィリムに、何と呼ぶにせよそういうものになれると思っていたのです。
配置換えされるつもりでいた、ということです。「15億年も基準を満たさなかったけれど、新しい職に配置換えしよう」というわけです。
「創造を人質に取るのは、仕事をしたことにはなりません」とタンクが言いました。
「でも、生命を与えてやったではないか、と彼らは言うのです」と私は返しました。この会合は、少なくとも私たちの時間で、まる2日続きました。
「これも、その査定の一つです」とタンクが言いました。「私は、会社の従業員の査定のように想像しています」
「全員を呼び入れて、仕事ぶりを少し見てみましょうと声をかけるのです。『ここを見ると、15億年も人類を奴隷にしてきたのですか。結構なことです』」
「人類だけではありません」と私は言いました。「銀河から銀河へと、たくさんの種が奴隷にされてきました」
こうしてプライモーディアルが一人ひとり査定にかけられ、ソースは全員を不合格にしました。全員、不合格です。もう彼らには、創造を続ける権利も、力も、いえ、権限もありません。それが、今の状況です。
プライモーディアルが権限を失ったことで、マシンからも力が奪われます。マシンの力には、もともと限りがありました。前のレポートで話したオムニ(全知・全能のような「全」の性質)は、すべてプライモーディアルから来ているのです。
プライモーディアルに力がなければ、ほかのものに力を割り当てることもできません。力ではなく、権限と言うべきでした。プライモーディアルは、マシンに権限を割り当てられないのです。
今、マシンには小さな、小さな問題が起きています。ディープステートにも、小さな問題が出ています。そして、どうなるか分かりますか。「囚人債券はもうない」という、たった一つの宣言で、市場全体が崩れ落ちるのです。
崩れるのは、ディープステートが暗号資産を発行するからではありません。暗号資産の発行は起きないでしょう。
市場がこうして炎に包まれて崩れたら、思い出してください。あなたのポケットのお札、つまり手形はみんな、私たちを牢獄に入れておくために作られた、古い負債のシステムの一部です。でも、もし私たちがもう牢獄にいないのだとしたら、どうでしょう。
「確認させてください」とタンクが言いました。「何度も話に出てきた囚人債券というのは、私たち一人ひとりに付いている債券のことでしょうか」
「そうです。あなたは債務者の牢獄にいます。私たちはみんな、債務者の牢獄にいるのです」と私は答えました。
「牢獄を管理する側は、私たちの労働、生命力、努力、発明、製造、ありとあらゆるものから取り立ててきました。取り立てて、私に分かる限り、とても豊かに暮らしてきたのです」
私たちの労働から取り立てるこの取り決め、つまり囚人債券の仕組みは、ソースの判断で解かれました。その理屈は、正確には分かりません。
でも、プライモーディアルの言う「生命の保全」は、ソースが考えていたものに及ばなかったのでしょう。
「おおむね、そういうことですか」とタンクが聞きました。
「そう思います」と私は答えました。「私たちが欠乏の中で生きてきたのは、ハムスターの回し車を回り続けて、借金を負い続けるためではないはずです。
「こちらで借金を負うか、あちらで負うか。こっちのローンか、あっちの借金か、というだけの暮らしでした」
「キム、これは爆弾発言です」とタンクが言いました。「かなりの大事です」
「では、キムの見通しはどうですか」とタンクが聞きました。「知りたいのは私だけではなく、みんなも知りたがっています。言わなくてもかまいません。本当に、かまわないのです。でも、聞かずには帰れません」
「私の見通しですか」と私は答えました。「誰に聞いても同じだと思います。あと10億年ほど、債務者の牢獄にいたいですか。そうしたいですか。答えは、たぶんノーでしょう」
「断固ノーです」とタンクが言い、「たぶん、断固ノーでしょう」と私も返しました。
名前を知っている相手でも知らない相手でも、ディープステートを何かの形で支えたいですか。看守部門、たとえば ICC(国際刑事裁判所)や国際司法裁判所を支えたいですか。世界保健機関や、ほかのどこかの機関に寄付をしたいですか。
「面白い名前です」とタンクが言いました。「いいえ、したくありません。そうは思いません」
「さて、今、借金を負っているのは誰なのでしょう」と私は言いました。
「立場がひっくり返ったわけです」とタンクが応じました。
その話は、次のレポートでします。今はまだ話せません。
GIA が戻ってきたことを、喜んでもらえているなら幸いです。こちらではいろいろなことが変わっていて、うまくいったこともありますが、その変化を少し不満に思っている人たちもいます。それでも、このやり方を続けていきます。毎週、何本かのレポートが続けて出るはずです。
今日は、これを8時間ほどかけてまとめてきました。今週のレポートを楽しんでもらえたならうれしいです。来週また会いましょう。GIA は続けていきます。どう思ったか、ぜひ知らせてください。さあ、世界を変えに行きましょう。